2013/7/9

ミシンの匠-2「家庭用?職業用?それとも工業用?」

ミシンの匠であるメンテナンススタッフのつぶやき

私はタジマグループでサービスメンテナンスを担当しておりますスタッフで、タジマ刺しゅうミシンの販売代理店を技術面からサポートする業務を行っております。
日々の業務の中から刺しゅうミシンをお使いのお客様に役立ちそうな情報をご紹介できればと考えております。

2回目はミシンの種類についてお話させていただきます。

ミシンを語るたじまん
ミシンを語るたじまん

一般のミシンの場合、その用途よって家庭用、職業用、工業用に分かれます。
これらの大きな違いは 生産性と耐久性 にあります。
家庭用は、一台で色々な縫い方が出来る一方、あくまで家庭内での使用というのが前提にあり、価格も安くする必要がありますので、過剰なコストを掛けずに設計されています。
職業用になると機能が特化される代わりに主に生産性が強化されます。工業用ミシンではさらに耐久性も強化され、1日8時間稼動は当たり前で、1日3交代の縫製工場でも稼動できる耐久性を備えています。

刺繍ミシンも同様に家庭用、職業用、工業用刺繍ミシンがありますが、タジマ刺繍ミシンはすべて「工業用」のカテゴリに入ります。
工業用の刺繍ミシンでは、シャフトには油芯を入れ、軸受にはベアリングを使用し、駆動源には高トルクで高耐久性を持ったサーボモータやステッピングモータを使用しています。
糸道(糸が通る場所)には、高硬度の焼き入れ品やセラミック碍子などを使っています。
最近では、家庭用でもかなり高品質、高性能な物が販売されていますが、耐久性に関してはまだまだ工業用の比ではありません。
「ちょっと長い時間使ったら、内部の部品が焼き付いてしまった。」なんて話も聞いたことがあります。

海外では、空港やショッピングモールなどで、帽子やバッグなどにその場で刺繍を入れるのを商売にしているショップをよく見かけますが、そこでタジマ刺繍ミシンが選ばれる理由のひとつには、工業用ミシンゆえの高い耐久性能があります。

アメリカの刺繡ショップ
アメリカの刺繡ショップ
店頭にはTEMX-Cシリーズ
店頭にはTEMX-Cシリーズ

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